
ポータブル電源が欲しくなり色々と調べていくと疑問に思うのが「無停電電源装置(UPS)」という言葉です。
いったいこれは何なのかを簡単にまとめておきます。
無停電電源装置(UPS)とポータブル電源の違いは?
無停電電源装置(UPS)とは
停電時などに、機械を停めないように短時間コンセントの役割を果たす装置のことです。
ポータブル電源ではない無停電電源装置(UPS)は、停電が予備電源で復帰するまでの短時間(5分ぐらい)をカバーするためのものが大半で、長時間に対応するものは結構値段がします。
したがって、停電になったときに、安全に機械を停止しデータを保存・保護するための時間を稼ぐというような使い方です。
無停電電源装置(UPS)に対応のポータブル電源とは
無停電電源装置(UPS)に対応のポータブル電源は、コンセントなどで充電しっぱなししても大丈夫なポータブル電源です。しっぱなしといっても、コンセントからの電気を素通りして電化製品に通すだけなので、何も電化製品を接続しない場合は充電できたら外すようにした方が良さそうです。
無停電電源装置(UPS)のみの機械と違うのは、停電になるとポータブル電源に充電されている電気を使用するので長時間の停電をカバーできます。また、ソーラーパネルで充電しながら使用することも可能です。
通常のポータブル電源は充電しっぱなしはだめ
普通のポータブル電源にしようされている三元系のリチウム電池というのは、100%の充電を維持していると加熱されていき、最悪発火します。したがって、100%の充電ができたらすぐに充電をやめるか、80%の充電ぐらいで保管しておくのが一般的です。
BMS機能が搭載されているポータブル電源では、過充電時に充電が停止されるのでそれほど心配はないようです。
ただ、満充電を維持するとバッテリーの寿命が縮むようなので、充電ができたらコンセントを引っこ抜いておきたいところです。
Jackery ポータブル電源はリチウムイオン電池を採用しています、電圧・温度を適切に管理するバッテリーマネジメントシステム(BMS)によって、高い安全性を確保しています。
過放電及び過充電に対する警告や制御を行います。
充電時は、直列に接続された各バッテリーの電圧を管理してBMSに設定された上限電圧値まで上昇すると充電器と通信を行い充電を停止させます。
また、BMSに設定された復帰電圧値まで下降すると再度充電器と通信を行い充電を開始します。
この動作を複数回行う事でバッテリーの電圧を均等化する事ができます。
電圧・電流・温度の異常時には安全に充電を停止する事が可能です。
充放電の状況を把握する事によりリチウムバッテリーを効率良く利用し、ライフサイクルを延ばす事も可能となります。
Jackery公式サイト「よくあるご質問(FAQ)」-発火に関する安全機能はありますか?
停電時にオススメ
無停電電源装置(UPS)は、充電しつづけていても100%になったら充電を切るか、充電せずに電気を素通りさせて使用できるようになっています。そのため、コンセントに差しっぱなしで使用し、停電時に充電していた電気を使用するように切り替わるので、停電時などの対策にいいよねということです。
LiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン電池)が多い
UPSに使用されている電池は、三元系のリチウムイオン電池よりも安定しているLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン電池)が多いです。
無停電電源装置(UPS)に対応のポータブル電源は?
UPSに対応しているポータブル電源は以下のものです。
BLUETTI
ポータブル電源 | 本体定価 (円) | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | 瞬間最大出力 (W) | 重量 (kg) | 充電 (時間) | 充電回数 (サイクル) | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
EB3A | 59,980 | 268.8 | 600 | 1200 | 4.6 | 1(高速) 2(標準) | 2500 | |
AC300+B300 | 499,880 | 3072~ | 3000 | 6000 | 21.6+36.1 | 2.5 | 3500 | |
EP500 | 588,000 | 5100 | 2000 | 4800 | 76 | 10.6 | 6000 |
「EB3A」もUPSに対応しているのですが、容量が少ないので、短時間しか停電時の電力をカバーすることができません。機械を安全に停止するための時間を稼ぐというもともとの使い方が出来る感じです。
したがって、長時間の停電をカバーするのであれば、「AC300+B300」「EP500」を購入するようにしましょう。
EcoFlow(EPS機能対応)
ポータブル電源 | 本体定価 (円) | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | 瞬間最大出力 (W) | X-Boost (W) | 重量 (kg) | 充電 (時間) | 充電回数 (サイクル) | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DELTA 2 | 143,000 | 1024 | 1500 | 2250 | 1900 | 12 | 80分 | 3000 |
EcoFlowから新しく「DELTA 2」というのがUPSのような機能を持っています。
EPS(非常用電源)機能で、UPSと比べて切り替えに時間(30ms(ミリ秒)以内)がかかるので、完全なUPS機能が必要になる機械では使用できませんが、個人でそれだけのものを使用することはないので問題ないのではないかと思います。
また、定格出力もけっこうあるので、選択するとしたらこちらかなと思います。
Anker
ポータブル電源 | 本体定価 (円) | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | 瞬間最大出力 (W) | 重量 (kg) | 充電 (時間) | 充電回数 (サイクル) | 商品リンク |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Anker 521 Portable Power Station | 29,900 | 256 | 200 | 600 | 3.7 | 2.5 | 3000 | |
Anker 535 Portable Power Station | 64,900 | 512 | 500 | 1000 | 7.6 | 3.4 | 3000 | |
Anker 757 Portable Power Station | 169,900 | 1229 | 1500 | 2400 | 19.9 | 1.5 | 3000 |
Ankerのポータブル電源が出力が110Vになっているのでちょっと気になるところです。
UPSとして使用するのであれば、「Anker 757 Portable Power Station」が容量もあってオススメです。
あとがき
無停電電源装置(UPS)に対応しているポータブル電源は少ないので、公式サイトをよく見て間違えずに購入したいところですね。
最近は、電力供給量不足で停電が心配なので、ポータブル電源を一家に一台か二台ぐらい準備しておきたいところです。
また、無停電電源装置も含めておすすめのポータブル電源については、こちらにまとめておきました。
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