Jackeryポータブル電源を比較|シリーズ別の違いと選び方が分かる一覧表

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Jackeryのポータブル電源はシリーズやモデル数が非常に多く、スペック表の数値だけを見ても「何がどう違うのか分かりにくい」と感じやすい製品です。

この記事では、現在販売されているJackeryの各シリーズの立ち位置や、モデルごとの具体的な性能差、用途に合わせた判断軸を整理しています。

初めてポータブル電源を選ぶ場合は、まず次の項目を順番に確認していくと迷いにくくなります。

  • 何Wの家電や工具を動かしたいか(定格出力)
  • どのくらいの時間使いたいか(容量)
  • 持ち運べる重さか(重量)
  • どのくらいの頻度で充電するか(サイクル数)
目次

結論|Jackeryポータブル電源を選ぶ3大特徴

Jackery製品を検討する上で、まず理解しておくべき共通の特徴は3点あります。

リン酸鉄リチウムイオン電池による長寿命化

現行の「Plus」シリーズや「New」シリーズは、電極にリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。従来の三元系リチウム電池と比較して約6倍長持ちし、3000回から4000回の充放電を繰り返しても初期容量の70パーセントから80パーセントを維持します。毎日使用しても約10年間使い続けられる耐久性が強みです。

なお、Jackeryの寿命表記は「70パーセント容量維持」を基準にサイクル数が算出されているモデルがあります。他社で多い「80パーセント維持・3000回」基準と比較すると、実質的な耐久性には大きな差はないと考えて問題ありません。

繋ぎっぱなしで家電を守る簡易UPS(EPS)機能

普段は家庭用コンセントからポータブル電源を経由して家電に給電し、停電が起きた瞬間に自動でバッテリー給電に切り替わる簡易UPS(EPS)機能を搭載しています。

Jackeryの対象モデルは20ミリ秒(0.02秒)以内で電力を切り替えます。これにより、落雷などによる突然の停電から冷蔵庫やテレビなどの家電を守ることができます。 ただし、瞬断時間がゼロではないため、一瞬の停電も許されないデータサーバーやデスクトップPC、医療機器などへの使用には適していません。

専用アプリによるスマート制御

最新モデルはスマートフォンアプリに対応しており、遠隔での動作状況確認や設定変更が可能です。特に「バッテリー節約モード(85パーセント充電で停止)」を活用することで、バッテリー寿命をさらに最大1.5倍まで延ばすことができます。

安さに釣られて型落ち・旧型モデルを買ってはいけない理由

フリマアプリやECサイトのセールで安く販売されている旧世代モデル(BasicシリーズやProシリーズ)には、初心者が購入した後に後悔しやすい技術的な注意点があります。

三元系リチウム電池による寿命の短さと安全性

「Basic(無印)」シリーズや「Pro」シリーズの多くは、旧世代の「三元系リチウムイオン電池」を使用しています。リン酸鉄リチウムイオン電池に比べて寿命サイクル数が1000回から2000回(さらに容量維持基準が70パーセントと低い)と短く、発火リスクに対する安全性も劣ります。

大容量帯では3600 PlusがあるためPro・無印は非推奨

容量が3000Whを超える大容量モデルにおいて、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、高い安全性を誇る「3600 Plus」が登場しました。

これにより、旧世代の三元系リチウム電池を採用している「3000 Pro」や「2000 Pro」といった旧Proシリーズ、および「旧1500」などの無印シリーズをあえて選ぶ理由は完全に消失しました。

例えば、旧モデルの「3000 Pro」は定価419,000円(税込)で寿命サイクル数が2000回(70パーセント維持・三元系)であるのに対し、最新の「3600 Plus」は定価398,000円(税込)と安価でありながら、寿命サイクル数が4000回(70パーセント維持・リン酸鉄系)と倍増しています。

どうしても旧モデルが大幅に値引きされているなどの例外を除き、大容量クラスを検討する場合は「Plus」または「New」シリーズの一択となります。

なお、定格出力に余裕があるように見えても、電動工具など起動時に大きな電力を必要とする機器は、起動時の負荷でポータブル電源がシャットダウンするケースがあります。実際の検証結果については、以下の記事をご確認ください。

新規購入における注意が必要な非推奨モデルリスト

以下のモデルは、寿命サイクル数が少ない、または機能面で現行モデルより劣るため、新規での購入は推奨しません。

  • Basicシリーズ(240、400、708、1000、1500):三元系電池を採用しており、サイクル数が500回から800回と非常に短い。簡易UPSやアプリ連携も非対応。
  • Proシリーズ(1000 Pro、1500 Pro、2000 Pro、3000 Pro):急速充電には対応しているものの、三元系電池のため寿命が短い。特に3000 Proは重量が29kgと重く、3600 Plusと比較してスペック・コストパフォーマンスともに劣る。

用途別で迷わず選ぶおすすめの3機種

初めての購入で失敗しない、現行ラインナップから厳選した3機種です。

ソロキャンプや持ち運び重視:600 Plus

容量632Wh、定格出力800Wを備えた中型モデルです。

  • 定価(税込):86,000円
  • 重量:約7.3kg
  • 推奨する理由:女性でも片手で持ち運べる重さでありながら、リン酸鉄リチウムイオン電池による4000サイクルの長寿命を誇ります。スマートフォンやランタンの充電だけでなく、電気毛布や扇風機などのソロキャンプ用途に最も扱いやすいバランスの良い1台です。

防災と日常使いのバランス重視:1000 New

容量1070Wh、定格出力1500Wを備えたミドルクラスの本命です。

  • 定価(税込):139,800円
  • 重量:約10.8kg
  • 推奨する理由:電子レンジや電気ケトルなど、家庭用家電のほとんどを動かせる出力を持ちながら、10.8kgと軽量に設計されています。簡易UPS機能(20ms)に対応し、コンセントからの充電も約1.7時間と高速です。普段は家電のバックアップとして繋ぎっぱなしにしつつ、停電時には家族の生活を守る防災用として最適なモデルです。

停電時の家庭用バックアップ・超大容量:3600 Plus

容量3584Wh、定格出力3000W(瞬間最大6000W)を誇るハイエンドモデルです。

  • 定価(税込):398,000円
  • 重量:約42.8kg
  • 推奨する理由:エアコンや電子レンジなど、消費電力の大きな家電を複数同時に動かすことができます。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、寿命は4000サイクル(70パーセント維持)と長く、最大5台の拡張バッテリーを接続して容量を増設することも可能です。キャスターを装備しているため、平面での移動もスーツケースのように容易に行えます。

Jackeryポータブル電源 性能比較一覧表

以下の表では、Basic/Pro/Plus/New 各シリーズをまとめて比較しています。購入時の定価はメーカー公式の発表値ですが、実際の販売価格はセールやキャンペーンで変動するため、最新の情報は各販売サイトのリンク先をご確認ください。

Basic(無印)シリーズ

旧世代のエントリーシリーズです。新規購入は推奨しません。

Jackery本体定価
(税込)
容量
(Wh)
定格出力
(W)
UPS重量
(kg)
充電
(時間)
DC入力
(W)
充電
(サイクル)
公式サイト
240販売終了241.92003.15.560500詳細を見る
40049,300円4032004.17.560500詳細を見る
708販売終了708.185006.85180500詳細を見る
1000販売終了1002100010.67.5180500詳細を見る
1500販売終了1534.681800167.5250×2800詳細を見る
※Basicシリーズ

Pro シリーズ

高出力・急速充電に対応した旧世代シリーズです。三元系電池のため新規購入は推奨しません。

Jackery本体定価
(税込)
容量
(Wh)
定格出力
(W)
UPS重量
(kg)
充電
(時間)
DC入力
(W)
充電
(サイクル)
公式サイト
1000Pro149,800円1002100011.51.8400×21000詳細を見る
1500Pro販売終了15121800172700×22000詳細を見る
2000Pro販売終了2160220019.52700×21000詳細を見る
3000Pro419,000円3024300020ms292.8700×22000詳細を見る
※Proシリーズ

※3000Proは充電プラグ径として8020端子(外径8.0mm/内径5.5mm/内芯2.0mm)を採用。ソーラー入力は最大1400W(200Wパネル最大6枚)に対応し、複数枚接続時は直列アダプターが必要です。

Plus シリーズ

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した現行の長寿命シリーズです。

Jackery本体定価
(税込)
容量
(Wh)
定格出力
(W)
UPS重量
(kg)
充電
(時間)
DC入力
(W)
充電
(サイクル)
公式サイト
100Plus15,900円99.21000.9651.81002000詳細を見る
300Plus39,800円28830020ms3.7521003000詳細を見る
600Plus86,000円632.380020ms7.312004000詳細を見る
1000Plus168,000円1264.64200020ms14.51.7400×24000詳細を見る
2000Plus285,000円2048.8300020ms27.92700×24000詳細を見る
5000 Plus799,000円504060000ms6042000×24000詳細を見る
※Plusシリーズ

New シリーズ

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、軽量化を追求した現行の最新シリーズです。

Jackery本体定価
(税込)
容量
(Wh)
定格出力
(W)
UPS重量
(kg)
充電
(時間)
DC入力
(W)
充電
(サイクル)
公式サイト
240New32,800円25630020ms3.61.91004000詳細を見る
500New59,800円51250010ms5.71.32006000詳細を見る
600New86,000円64050010ms6.41.72006000詳細を見る
1000New139,800円1070150020ms10.81.7200×24000詳細を見る
1500New149,800円1536200010ms14.51.5200×26000詳細を見る
1500Ultra239,800円1536180020ms17.51.5400×24000詳細を見る
2000New209,800円2042220020ms17.91.7200×24000詳細を見る
3000New359,800円3072300020ms272.5500×24000詳細を見る
※Newシリーズ

Jackery製品で使用されているDC入力プラグのサイズ径(7909と8020の違い)については、以下の詳細記事で解説しています。

また、ソーラーパネルで充電しながら家電を動かす「パススルー充電」の実用性と注意点については、以下の記事をご確認ください。

安心の5年保証と廃棄無料回収サービス

性能や価格だけでなく、購入後の保証や廃棄時のサポートもJackeryを選ぶ大きな理由になります。

最大5年の長期保証

Jackery製品の保証は、購入元のルートやモデルによって仕組みが異なります。また、保証サービスを受けるためには、正規ストアや代理店での購入証明(ご注文番号やレシート・領収書)が必要となります。

公式ストア以外(非公式の販売店や転売など)から購入された製品は保証対象外となりますので注意が必要です。

現在、以下の2つの保証パターンが混在しています。

  • 最新モデルなどの自動5年保証(製品登録が不要)
    一部の対象製品(PlusシリーズやNewシリーズの一部など)は、公式ストア(公式オンラインストア、Amazon店、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店)で購入した場合、最初から3年の保証が付帯し、さらに2年の自動延長保証が追加されて「登録不要で5年間の長期保証」が適用されます。
  • 通常モデルの登録による延長保証
    基本的な保証期間は新品購入日から2年です。以下の手続きや条件によって保証が延長されます。
  • 公式オンラインストアでの購入(2022年1月1日以降):公式サイトで製品保証登録を行うと、1年追加され3年保証になります。
  • 正規販売代理店での購入(2022年1月1日以降):公式サイトで製品保証登録を行うと、通常の2年から3年間に加えて1年から2年延長され、3年保証になります。
  • 製品情報とお客様情報の登録:対象製品において、情報を登録することで通常の2年から3年の保証が3年から5年間に延長されます。

製品の種類や購入時期によって適用される保証期間が異なるため、詳細な条件は検討している各製品ページの記載をご確認ください。

使い終わったあとの無料回収サービス

ポータブル電源は自治体のゴミとして処分できず、フリマアプリでも大型バッテリーの発送制限があるため、処分の壁が非常に高い製品です。 Jackeryは、不要になった自社製のポータブル電源を回収する無料引き取りサービスを提供しています。購入から処分まで一貫してサポートされているため、安心して利用し続けることができます。

まとめ|最適な1台を選ぶ手順

Jackeryで失敗しない製品選びをするための手順のまとめです。

  1. キャンプや持ち運びやすさを最優先するなら、軽量で長寿命な「600 Plus」
  2. 防災対策と家庭用家電の同時稼働を両立するなら、出力1500Wと容量1070Whのバランスに優れた「1000 New」
  3. 停電時の家庭用バックアップや、エアコン等を含む大電力をカバーする据え置き用途なら、高拡張性で長寿命な「3600 Plus」

旧モデルのProシリーズや無印シリーズは寿命・安全面の観点から避けるべきです。用途と目的に合わせ、現行のリン酸鉄モデルから最適な1台を検討してみてください。

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