ポータブル電源を初めて使用する人だとわかりにくいのが、「自分が使いたい家電は使えるのか」ということです。
ポータブル電源は非常に高価なものなので、間違えて購入してしまうと使えないものを購入してしまうことになりかねません。
そこで使用できるものと使用できないものの調べ方をまとめておきます。
ポータブル電源の基本的な情報を把握しておこう
家庭用コンセント100Vのものだけ使える
ポータブル電源は、AC100Vに対応しています。
したがって、200Vが必要になるシステムキッチンのIHや、エアコン、給湯器などを動かすことはできません。
通常のコンセントで使用できるものだけを使うことができます。
ポータブル電源の定格出力を見よう
Jackeryのポータブル電源を参考にして考えます。
ポータブル電源 | 定格出力(W) | 瞬間最大出力(W) |
---|---|---|
240 | 200 | 400 |
400 | 200 | 400 |
708 | 500 | 1000 |
1000 | 1000 | 2000 |
1500 | 1800 | 3600 |
2000Pro | 2200 | 4400 |
それぞれのポータブル電源には定格出力というものがあり、この数字よりも大きな定格消費電力を持つ家電は動きません。
起動電力が高いものは使えないことがある
家電の定格消費電力がポータブル電源の定格出力内であっても、起動するときに大量の電力が必要になる家電は使えないことがあります。
特に、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどは注意が必要です。
起動電力については以下のサイトが参考になります。
また、電動工具も動かないことがあるので注意です。
使用したい時間から容量を選ぼう
使用したいものを、どのぐらいの時間使いたいのかによって容量を選ぶようにしましょう。
ポータブル電源 | 容量(Wh) |
---|---|
240 | 241.9 |
400 | 403 |
708 | 708.18 |
1000 | 1002 |
1500 | 1534.68 |
2000Pro | 2160 |
例えば、消費電力が80Wの電気毛布を10時間使用したい場合、「80(W)×10(h)=800(Wh)」になります。容量が800Whを超えるものでないと10時間使用することができないと思っておいたほうがいいです。これだけ使用したい場合であれば、1000以上のモデルですね。
また、それだけに使用せずスマホなどの充電や明かりを確保するための電灯など、細々とその他のことに使用するので少し多めに見積もっておいたほうがいいでしょう。
ただ、温度を上げるものなどはその温度に達してからの消費電力が下がることや、モードによって消費電力が変わるため、実際に使用してみないことには詳しいことはわかりません。
大まかな参考程度に考えておきましょう。
実際に確認してみよう
ドライヤーを例に上げて考える

たとえば、ドライヤーであれば1200Wと書かれているため、これ以下の定格出力を持つポータブル電源では使用できないと思っておいたほうがいいです。
ポータブル電源 | 定格出力(W) | 瞬間最大出力(W) |
---|---|---|
240 | 200 | 400 |
400 | 200 | 400 |
708 | 500 | 1000 |
1000 | 1000 | 2000 |
1500 | 1800 | 3600 |
2000Pro | 2200 | 4400 |
したがって、ドライヤーを使用したい場合はポータブル電源1500以上のモデルが必要になります。

実際に使用してみると消費電力が1000Wを超えていることが確認できます。

ただ、DRYのCOOLであればそれほど消費電力は高くないです。このように本来のスペックをフルに使用しないように使う場合は小さなポータブル電源でも使用することができる可能性があります。
起動電力が大きいと強制シャットダウン

消費電力が1140Wと書かれているので、ポータブル電源1500で使用できるか確認してみると使おうとしたときにシャットダウンして動かなくなりました。
このように起動電力が消費電力よりも大幅に大きい場合は動かないことがあります。
保冷庫のように途中だけ消費電力が多いものがある

冷蔵庫のように中身が冷えるまでは消費電力が高く、それ以降の温度を維持するのにはそれほど電力を消費しないものもあります。
あとがき
1500W以上もあると、気軽に持ち運びができる家電(家庭用冷蔵庫や家庭用エアコンを持ち運ぶ人はいないでしょう)であればほとんど動かせるので、考えるのがめんどくさい人は、気に入った見た目のポータブル電源のメーカーの中で大きなモデルのものを選ぶといいです。
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