ポータブル電源をコンセントに充電しっぱなしでいいのかよくわからなかったので、調べてまとめてみました。
ポータブル電源の充電しっぱなしについて
リチウムイオン電池を過充電するのは良くない
三元系のリチウムイオン電池というのは過充電すると、最悪の場合「発火」します。
弊社商品は工場から出荷する際に、バッテリー容量は20%から50%の間に保たれ、フル充電された状態で出荷することはありません。
Jackery公式サイト「よくある質問」-商品はフル充電された状態で届くか?
(リチウムイオンバッテリーは100%充電の場合、高電圧によって構成材料の化学変化の活性化が起こり、输送中に衝撃が与えられ、極端な場合には発火などの危険性が生じます。)
そのままだと使いづら過ぎるので、基本的には充電を制御するようなものがついています。
BMS(バッテリーマネージメントシステム)で制御
BMS(バッテリーマネージメントシステム)が搭載されているポータブル電源であれば、過充電時に充電を停止してくれるようなので、満充電したあとしばらくはコンセントに差していても大丈夫だと思います。
100%を維持するとバッテリーが劣化しやすい
リチウムイオン電池は、満充電を維持するとバッテリーが劣化しやすいようです。
いくら過充電が制御されているといっても、コンセントに差しっぱなししていると100%に近い状態が維持されてしまうため、極力避けたいところです。
保管するときは、60~80%程度が推奨
長期間使用せずに保管する場合は、充電量が60~80%の状態で保管することが推奨されています。これはどのポータブル電源でも同様です。
「過放電(充電が空の状態)」でもバッテリーが劣化しやすいため、0%にならないようにたまに充電しつつ保管したいところです。
充電池が空の状態で長期保管すると、性能が劣化したり、充電ができなくなる場合があります。
Jackery公式サイト「よくある質問」- 普段充電していない状態で保管していても、性能に大きな変化はないか?
本機を長期保管する場合には、2-3月に動作確認し、60% ~80%程度の充電値にしてください。
各メーカーの参考記事
Jackery
EcoFlow
BLUETTI
PowerArQ
満充電すると充電が止まる
EcoFlowのポータブル電源では、充電が100%になると自動で充電が停止します。充電をしすぎるということがないので安心です。
また、アプリで設定すると何%まで充電するか設定できるのでけっこう便利です。
充電しっぱなしで大丈夫なポータブル電源
充電しっぱなしで放置しても大丈夫と公式サイトに記載のあるモデルは、現状JVCから出ているVictorモデルだけだと思います。
使用するときも電化製品の消費電力が多くなった場合は、家のコンセントから直接電力を供給するので、ポータブル電源は常にコンセントに繋いだままで大丈夫になってます。
ただ、ポータブル電源の出力に依存するため、ポータブル電源の定格出力を消費電力が超えてしまわないようにしましょう。また、停電時は自動でポータブル電源のバッテリーに切り替わるため、冷蔵庫などに使用しておくと停電しても安心です。
あとがき
充電のしっぱなしは良くないですが、できるタイプのものもあるという感じです。
無停電電源装置(UPS)のように、コンセントに接続したまま使用するようなポータブル電源についてはこちらにまとめておきました。
また、メーカー別のポータブル電源の性能を一覧にしたものはこちらです。
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