
定格出力300Wクラスのポータブル電源は、スマホやタブレットの充電、扇風機、電気毛布など、消費電力が小さい家電を中心に使う人に向いたサイズです。
ただ、同じ300Wでも容量(Wh)やソーラー入力、UPSの情報の出し方、独自機能の有無で、選びやすさが変わります。
この記事では、次の4機種を同じ軸で並べた一覧表を出したうえで、スペックが近くて迷うときの決め方を、手順としてまとめます。
- Jackery 240 New
- EcoFlow RIVER 3
- BLUETTI AC2A
- Victor BN-RF250
定格出力300Wあると何ができる?
定格出力は「同時に使える家電の消費電力の合計」の目安です。定格300Wなら、合計300W以内の家電を動かせます。
一方で、使える時間は容量(Wh)で決まります。同じ300Wでも、容量が大きいほど長く使えます。
このクラスで使いやすいのは、スマホ充電、LED照明、扇風機、電気毛布などです。
ドライヤーや電気ケトルのような高消費電力の家電は、独自機能で動く場合もありますが、電圧を下げて動かす方式では家電側の性能が落ちることがあります。
4機種の性能一覧表
USB-C出力は次のとおりです。
- Jackery 240 New:100W
- EcoFlow RIVER3:100W
- BLUETTI AC2A:100W
- Victor BN-RF250:60W
主要スペックは、次の表にまとめます。
| モデル名 | 本体定価 (税込) | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | UPS | 重量 (kg) | 充電 (時間) | ソーラー 入力(W) | 充電 (サイクル) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 240 New | 32,800円 | 256 | 300 | 20ms | 3.6 | 1.9 | 100 | 4000 |
| EcoFlow RIVER3 | 30,900円 | 230 | 300 | 20ms | 3.5 | 1 | 110 | 3000 |
| BLUETTI AC2A | 26,800円 | 204.8 | 300 | 20ms | 3.6 | 1.4 | 200 | 3000 |
| Victor BN-RF250 | 53,900円 | 256 | 300 | 記載なし | 4 | 1.8 | 110 | 4000 |
Victorの製品は、UPSのような停電時の切り替え機能が付いており、他のポータブル電源と同様の使い方ができます。
ただし、切り替えが何msかの情報が見当たらないため、この表では記載なしにしています。
ここまで見ると、USB-C(100W)や定格出力(300W)、重量(3.5〜4kg)は大きくは変わりません。
このため、表だけで結論を出そうとすると迷いやすくなります。次は、差が出やすいところだけで選び分けます。
選び分けは値段と見た目の前に決まる
4機種が似ているときは、次の順で決めると迷いが減ります。
この手順で候補が2台くらいに絞れたら、最後に値段と見た目で決める流れが自然です。
ソーラーをどれくらい使うかで分ける
ソーラー充電を「たまに補充電」程度に使うなら、入力W数の差は決定打になりにくいです。
一方で、晴れの日に回復量を増やしたい人は、入力が大きいほうが運用しやすくなります。
- ソーラーをしっかり使う寄りなら、200WのBLUETTI AC2Aが目立ちます
- 補助的な使い方なら、100〜110Wでも困りにくい場面が多いです
UPSのms表記が必要かで分ける
停電対策として使う場合、重要なのは「機能があるか」より「msの情報が必要か」です。
- ルーター、照明、水槽などが中心なら、Victorのようにms表記がなくても使える場面が多いです
- PCなど、瞬断が気になる用途なら、20msが明記されている3機種のほうが安心しやすくなります
容量を優先するかで分ける
充電が速いかどうかより、容量差のほうが体験差になりやすいクラスです。
同じ家電を少しでも長く動かしたいなら、256Whのほうが選びやすくなります。
- 256Whが欲しいなら、Jackery 240 NewかVictor BN-RF250
- 短時間用途中心なら、230Whや204.8Whでも成立します
独自機能を使いたいかで分ける
この4機種の中で、独自機能の性格が分かれやすいのはここです。
- EcoFlowのX-BoostやBLUETTIの電力リフトは、定格を超える機器が動く場合があります
- ただし電圧を下げて動かす方式では、家電側の性能が落ちることがあります
普段から「いつも通りの性能」で使うなら、定格300W以内で考えるほうが安全です。
非常用として「動けばOK」も欲しいなら、独自機能がある機種を残す判断になります。
最後に、値段と見た目で決める
ここまでの条件が自分の使い方と合っているなら、値段と見た目で決めて問題ありません。
実際、この4機種は基本性能が近いので、最後の決め手は「気に入って使うか」になりやすいです。
ただし、Victor BN-RF250は価格が大きく違います。
この差を納得できる理由があるかどうかが、最後の分かれ目です。
4機種の向き不向き
Jackery 240 Newが合う人

※引用画像:Amazon.co.jp
容量256Whで、USB-Cは100Wです。UPSは20msが明記されており、停電対策も視野に入れやすい構成です。
価格と容量のバランスを重視しつつ、256Whは確保したい人に合います。
合いにくいのは、ソーラー入力を強めに使いたい人です。入力は100Wなので、回復量を稼ぐ使い方には向きにくいです。
また、ソーラーパネルを使用する場合は、USB-typeCでの充電になっているので、「トランスジャック(DC8020→USB-C)」で変換して充電しましょう。※トランスジャックは別売りなのですが、公式サイトでは売り切れているようです。
EcoFlow RIVER3(230)が合う人

※引用画像:Amazon.co.jp
容量は230Whで、USB-Cは100Wです。充電時間が1時間と短く、出発前に回復させたい使い方と相性が出ます。
X-Boostのような独自機能も含めて、EcoFlowの使い方が好きな人に向きます。
合いにくいのは、容量優先の人です。230Whは使い方によって物足りなさが出やすくなります。
BLUETTI AC2Aが合う人

※引用画像:Amazon.co.jp
容量は204.8Whと小さめですが、ソーラー入力が200Wで、回復量を増やしたい人には分かりやすい強みがあります。
電力リフトも含めて、独自機能を使う場面がある人に合います。
合いにくいのは、同じ家電を少しでも長く使いたい人です。204.8Whは稼働時間に直結します。
Victor BN-RF250が合う人

※引用画像:公式サイト
容量256Whで、USB-Cは60Wです。容量は確保しつつ、見た目やメーカーの安心感を重視したい人に合います。
停電時の切り替え機能は付いていますが、何msかの情報が出ていない点は前提として持っておくほうが安心です。
合いにくいのは、価格差に納得できない人です。基本性能が近い中で価格が大きく違うため、選ぶ理由がはっきりしているほうが後悔しにくくなります。
迷いを一発で減らす質問
次のうち、あなたの使い方に一番近いものはどれですか。
- ソーラーをしっかり使って回復量を増やしたい
- 停電で落ちると困る機器があり、ms表記があるほうが安心
- 同じ家電を少しでも長く使いたいので、256Whが欲しい
- どれも大差がないので、最後は値段と見た目で決めたい
1ならBLUETTI AC2Aの200Wが候補になりやすいです。
2ならJackery 240 New、EcoFlow RIVER3、BLUETTI AC2Aの3機種が残りやすくなります。
3ならJackery 240 NewとVictor BN-RF250が分かりやすい候補です。
4なら、ここまでの条件に引っかかりがないことを確認したうえで、好みで決めて大丈夫です。
まとめ|値段と見た目で決めてよいか
この4機種は、定格出力300WでUSB-Cもほぼ同等(Victorのみ60W)なので、スペック表だけでは差が出にくい組み合わせです。
そのため、ソーラーの使い方、UPSのms表記が必要か、容量を優先するか、独自機能を使いたいかの順で候補を絞り、最後に値段と見た目で決める流れがもっとも納得しやすくなります。
とくにソーラー入力は、AC2Aが200Wで別枠になり得ます。
また、Victorは価格差が大きいため、見た目やメーカーの安心感など、選ぶ理由が自分の中で固まっている場合に向きます。
条件に引っかかりがなければ、最後は値段と見た目で決めても問題ありません。
また、定格出力300Wあれば、扇風機だけでなく車のバッテリーを充電する「MP-220」も使用可能です。

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