Jackeryのソーラーパネル「Jackery SolarSaga 80(JS-80A)」は、パネル単体で並列接続できるのが特徴です。そこで気になるのが「結局、何枚まで同時に使えるのか」という点ではないでしょうか。
この記事では、SolarSaga 80を何枚まで使えるかを、パネル側の仕様と、ポータブル電源側のDC入力上限(最大W数・最大電流・電圧範囲)から判断できる形にまとめます。結論だけ先に言うと、パネル側は最大3枚まで並列接続できます。ただし本体側の入力上限が先に当たると、3枚つないでも充電が伸びない場合があります。
結論:SolarSaga 80は最大3枚まで並列接続できる
SolarSaga 80は、パネル側の仕様として最大3枚まで並列接続できます。
一方で、ポータブル電源側の入力上限(最大W数・最大電流)を超えると、3枚つないでも入力が頭打ちになったり、保護動作に入ることがあります。したがって「最大3枚」はパネル側の話であり、本体側の上限で最終枚数が決まります。
3枚までの根拠はパネル側の仕様
公式の案内では、SolarSaga 80は単体で並列接続ができ、同時接続は最大3枚までとされています。
4枚以上は入力電流オーバーになりやすい
SolarSaga 80の定格電流(Imp)は3.64Aです。並列では電流が足し算になるため、4枚相当になると定格電流だけでも約14.56Aになり、ポータブル電源側の最大入力電流を超えやすくなります(結果として頭打ち、または停止の原因になります)。
まず押さえる直列と並列の違い
SolarSaga 80の枚数を考えるときは、直列と並列の違いが前提になります。
直列は電圧が足し算
直列接続は、電流はほぼ一定のまま、電圧が加算されます。入力電圧範囲が広い機種で有利です。
並列は電流が足し算
並列接続は、電圧はほぼ一定のまま、電流が加算されます。パネル枚数を増やすときは、ポータブル電源側の最大入力電流が先に上限になります。
枚数を決めるときの判断軸はDC入力の上限
「何枚つなげるか」は、基本的にポータブル電源側のソーラー入力(PV入力)仕様で決まります。
見るのは電圧範囲と最大電流と最大W数
確認ポイントは次の3つです。
・入力電圧範囲(例:16–60V)
・最大入力電流(例:10.5A、12A)
・最大入力W数(例:200W、400W)
SolarSaga 80は定格電圧22Vなので、並列を前提にすると「電流上限」と「最大W数」が効いてきます。
上限を超えると出力が頭打ちになったり停止する
入力上限を超えた場合の挙動は機種で違います。入力が一定値で頭打ちになる場合もあれば、保護動作で充電が止まる場合もあります。安全側で考えるなら、仕様上限以内に収めるのが無難です。
SolarSaga 80を何枚つなぐと何が起きるか
ここでは、SolarSaga 80を並列で増やした場合の目安を、定格値で並べます。
定格値での電流と出力の目安
定格電圧は22Vで一定、定格電流が加算されます。
| Jackery SolarSaga 80 | 1枚 | 2枚 | 3枚 | 4枚 |
|---|---|---|---|---|
| 定格電流 | 3.64A | 7.28A | 10.92A | 14.56A |
| 最大出力 | 80W | 160W | 240W | 320W |
実発電は50〜70W程度になりやすい
ソーラーパネルは、表記どおりの出力が常に出るわけではありません。SolarSaga 80についても、条件によって実際の出力は変動し、50〜70W程度になることがあると案内されています。
この「実出力のブレ」を見込んで枚数を増やしたくなりますが、だからこそ本体側の上限を超えない範囲で増やす必要があります。
代表的なJackery本体でのおすすめ枚数の考え方
ここでは、最近の取扱説明書でPV入力仕様が確認できたモデルを例に、枚数の決め方を示します。
PV最大200Wクラスは2枚が基準
PV最大200Wクラスでは、SolarSaga 80を2枚(最大160W相当)までを基準にするのが安全側です。
例として、Jackery ポータブル電源 600 NewはPV入力が最大200Wで、PV入力は16–60V・最大10.5Aです。
SolarSaga 80を3枚並列にすると定格電流で約10.92Aとなり、10.5Aを上回るため、仕様上は2枚までが無難です。
PV最大400Wクラスは3枚までが現実的
PV最大400Wクラスで、かつ最大入力電流が12A前後ある機種は、SolarSaga 80を3枚まで使いやすくなります。
Jackery 1500 UltraのようにPV入力12–60V・12A(1ポート最大400W)の場合、SolarSaga 80を3枚並列(定格電流約10.92A)でも、電流上限に余裕が出ます。
ただし、Jackery 1500 Newのように1ポート200Wで電流制限が「2ポート合計21A」の場合、単純計算では1ポートあたり最大10.5Aが目安になります。SolarSaga 80を3枚並列にすると定格電流が約10.92Aなので、電流上限に当たりやすい構成です。さらに、1ポート最大200Wの機種ではW数が先に上限になるため、実用上は2枚までを基準にしたほうが安全です。
それ以上を狙うなら上位パネルも視野
SolarSaga 80を3枚そろえると、重量・設置面積・価格の負担が増えます。充電量を伸ばしたい目的なら、より高出力のパネルを少枚数で運用するほうが現実的な場合があります。最終的には、持ち運び方と設置のしやすさで決めるのが失敗しにくいです。
3枚以上にしたい場合のやり方と注意点
SolarSaga 80の「パネル単体での並列」は最大3枚までです。
それ以上を目指す場合は、別売アダプターを使い、入力電圧・入力電流・最大W数が本体仕様内に収まる構成にする必要があります。
アダプターで構成を組む
やり方の方向性は次のどちらかです。
・並列は3枚までにして、別系統に分ける
・直列を混ぜて、電圧側で稼ぐ(本体の入力電圧範囲が広い場合)
ただし、直列は電圧が上がるため、開放電圧(Voc)が本体の最大入力電圧を超えないことが前提になります。1500 Newの取扱説明書でも、接続パネルの開放電圧確認が注意点として書かれています。
他社パネルを使うならDCプラグ形状も確認
他社製ソーラーパネルを使う場合は、電圧・電流条件だけでなく、DCプラグ形状の確認も必要です。変換ケーブルで物理的に挿さっても、仕様外の入力になると充電が安定しない原因になります。
まとめ
SolarSaga 80は「最大3枚まで並列」が分かりやすい一方で、実際に何枚が最適かはポータブル電源側のPV入力上限で決まります。まずは本体の最大入力W数と最大入力電流を確認し、その範囲内で枚数を決めるのが安全です。
良かった点
・パネル単体で並列接続でき、接続の手間が少ない
・条件が良ければ出力が伸びやすい
気になった点
・3枚以上に増やすと、重量と設置面積の負担が大きい
・本体側の入力上限に当たると、枚数を増やしても伸びにくい
向いている人
・SolarSaga 80を1〜2枚で軽めに運用したい人
・PV最大400Wクラスの本体で、3枚までしっかり使い切りたい人
「SolarSaga 80」を複数枚持っていくのは重いので、「Jackery SolarSaga 200」を一枚使用する方が使い勝手はいいと思います。
コメント