
※引用画像:Amazon.co.jp
EENOURのポータブル電源を調べていると、F2000やP5000、P2001といった機種名がたくさん出てきて、どれが今も買えるのか分からなくなります。
実は現在のEENOURはラインナップが大幅に変わっており、旧型モデルの多くはすでに終売しています。
この記事では、今から購入を検討している方に向けて、現行の「PLUSシリーズ」の選び方と、旧型モデルとの違いをまとめました。まずはEENOURがどんな製品ラインナップになっているか、全体像から確認していきましょう。
【結論】今から買うなら「PLUSシリーズ」の3択です
EENOUR(イーノウ)のポータブル電源は、現在「PLUSシリーズ」を中心とした新しいラインナップに移行しています。
旧型のF2000・P5000・P302・P200(旧型)などはすでに終売しており、現在EENOURが販売しているのは以下の5モデルです。
- P200(エントリー機。ただし後述する特性があるため注意が必要です)
- P1000PLUS
- P1500PLUS
- P2001PLUS
- P2001(旧型の在庫品。現行PLUSシリーズを推奨)
各製品の詳細は後述しますが、先に結論だけ言うと「PLUSシリーズの3択から予算と用途に合わせて選ぶのが現実的」です。
旧型モデルを今から購入おすすめしない理由
旧型のEENOURは「三元系リチウムイオン電池」を搭載していました。
三元系は出力の安定性という点では優れているのですが、充電サイクルが500回前後で寿命を迎えることが多く、年に100回使うとしたら5年ほどで性能が大きく低下する計算になります。
一方、現在のPLUSシリーズは「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しており、充電サイクルが3500回。年100回使っても35年もつ計算です。寿命という点では、新旧の差はかなり大きいです。
また、フリマアプリなどで大型バッテリーを個人売買する行為は、多くのプラットフォームで規約違反(発送禁止)になっています。中古を検討するなら、メーカー公認の整備済み品を探すのが安全です。
知っておいてほしい「P200」の特性
P200は31,980円というラインナップ最安値のモデルです。ただ、購入前に知っておいてほしい特性があります。
P200は「修正正弦波(疑似正弦波)」という電源方式を採用しています。
修正正弦波とは何か。使えない機器が出てくる可能性があります
一般家庭のコンセントと同じ「正弦波」に対して、修正正弦波は電気の波形が少し違います。
多くの機器は問題なく動きますが、一部の精密機器(特定のモーター機器・医療機器・一部のノートPC)では、動作不良や、機器の寿命に影響が出る可能性があります。
「扇風機・白熱電球・シンプルな充電器」程度の用途であれば問題になることは少ないですが、「ノートPCを絶対に繋ぎたい」「調理家電も使いたい」という方には、P1000PLUS以上を検討することをおすすめします。
EENOURの現行モデル スペック早見表
| モデル | 定価 (税込) | 容量 (Wh) | 定格出力 (W) | UPS | 重量 (kg) | AC入力 (W) | PV入力 (W) | 充電 サイクル |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| P200 | 31,980円 | 200 | 200 | なし | 1.8 | 30 | 80 | 500 |
| P1000PLUS | 74,990円 | 1024 | 1800 | 10ms | 11.7 | 1200 | 500 | 3500 |
| P1500PLUS | 89,900円 | 1536 | 1800 | 10ms | 14.3 | 1200 | 500 | 3500 |
| P2001PLUS | 199,800円 | 2048 | 2000 | 10ms | 22 | 1500 | 500 | 3500 |
| P2001(旧型) | 220,000円 | 2000 | 2000 | 10ms | 22 | 1100 | 500 | 3500 |
P200のみ修正正弦波。他のモデルはすべて正弦波です。
旧型のP2001については、最新のP2001PLUSと比べると定価が2万円ほど高く、AC入力(充電速度)も劣るため、現在はほぼ選ぶ理由がない状態です。
容量で選ぶ、PLUSシリーズ3択ガイド
1泊のキャンプや日帰りの防災備蓄なら「P1000PLUS」
容量1024Wh、定格出力1800W。
1泊2日のキャンプで「スマートフォン・タブレット・ランタン・扇風機・電気毛布1枚」を使いながら、1日をどうにか乗り切れるラインです。
定格1800Wがあるのでドライヤーも動きます。ただ連続して使うと減りが早いため、使い方は工夫が必要です。
重量は11.7kg。女性が一人で持ち運ぶには少し重いですが、男性なら気合と根性で何とかなる範囲です。まあ、持ち運びが多い方はキャリーカートとセットで考えるのが現実的だと思います。
AC入力が最大1200Wなので、空になっても約1時間で充電が完了します。

車中泊の連泊や電子レンジも使いたいなら「P1500PLUS」
容量1536Wh、定格出力1800W。
P1000PLUSから容量が1.5倍になり、長時間の調理や電子レンジ(600W程度)を普通に使えます。
連泊のキャンプや、車中泊で冷蔵庫を24時間稼働させたい場合はこちらの方が安心感があります。
重量は14.3kg。持ち運びは少し大変になりますが、車に積みっぱなしにするなら許容範囲かと思います。

停電時の本格的な備えとして使うなら「P2001PLUS」
容量2048Wh、定格出力2000W。
容量2000Wh超えということは、現実的に「家庭の停電時に冷蔵庫を半日〜1日維持する」「家族全員分の電気毛布を夜通し動かす」といった使い方ができます。
重量22kgなので基本的には据え置き運用になりますが、防災用途ならそれで十分です。
199,800円という定価は、このスペック帯の他社製品と比べると相当コストパフォーマンスが高いです。UPS(無停電電源装置)機能も10ms対応なので、停電した瞬間も電源が途切れません。

旧モデル(F2000・P5000・P302・旧P1500・旧P2001)を中古で買うのはどうか
旧モデルは当時のEENOURの主力機でした。とはいえ、今から購入するのはあまりおすすめしません。
理由は主に2つです。
- 充電サイクルが500回前後と短く、中古で購入した時点でどのくらい使われているか分からない
- 現行PLUSシリーズが大幅にスペックアップしており、旧型を選ぶメリットが特にない
フリマアプリで見かけることもあるかもしれませんが、大型バッテリーの個人間配送は多くのプラットフォームで禁止されています。購入するなら、メーカーが公認している正規ルートを選ぶのが安心です。
EENOURというメーカーについて(どこの国の会社?)
EENOURは中国広東省深圳市に開発・生産拠点を持つアウトドア・家電ブランドです。日本国内では「株式会社イーノウ・ジャパン(EENOUR JAPAN Co., Ltd.)」が販売を担っており、神奈川県横浜市に拠点を構える日本法人です。2024年5月設立と比較的新しい会社ですが、日本語でのサポート窓口が整備されており、国内から問い合わせができます。
ブランド名の「EENOUR」は、中国の熟語「一諾千金(いちだくせんきん)」の「一諾」から来ています。「一度引き受けたら千金の価値に等しい誠意を持って取り組む」という意味で、信頼を理念の中心に置いているメーカーです。
製品ごとに保証期間が設定されています。購入後は早めに保証登録を済ませておくと、万が一のトラブル時に対応がスムーズです。
廃棄については、ポータブル電源は自治体の燃えるゴミ・燃えないゴミでは出せません。通常の廃棄回収は行っていませんが、不具合や安全上の問題が確認された製品については個別回収対応をしているようです(詳細は公式サポートページを確認してください)。自主的に処分したい場合は「リネットジャパン」など小型家電回収サービスの利用が現実的です。
購入するときの注意点
AmazonやYahoo!ショッピングでの購入は便利ですが、ページを開いた際に「販売元」が正規販売店の名前になっているか確認してください。
商品ページの「販売元」の表示が、購入直前に変わっていることがあります(ECモールの仕様上、カートに設定された販売者が切り替わることがあります)。
- 購入ボタンを押す前に「販売元」の欄を必ず確認
- EENOURの公式ショップ名または正規代理店名かどうかをチェック
不安な場合はEENOURの公式サイトからの直接購入が最も確実です。
よくある質問(FAQ)
EENOURはなんて読む?
イーノウと読みます。中国語の「一諾(いちだく)」を英語音訳したもので、「誠意」を意味するブランド名です。
EENOURポータブル電源が充電できない場合は?
まず以下を確認してください。
- ACコンセントに接続した充電ケーブルがしっかり刺さっているか(緩みや接触不良で入っていないことがあります)
- 充電元のコンセントに問題がないか(タコ足配線を避け、別のコンセントで試す)
- 内部バッテリーの過放電保護が作動していないか(残量が0%近くの場合、そのまま充電が始まらないことがあります)
少し別の方法で充電してから再度接続すると改善するケースがあります。それでも解決しない場合はイーノウ・ジャパンのサポート窓口へお問い合わせください。
EENOURポータブル電源のリセット方法は?
モデルによって操作が異なりますが、一般的な手順は以下のとおりです。
- 本体の電源ボタンを少し長押し(5秒程度)して電源を切る
- すべてのケーブルを抜いた状態で数分放置する
- 再度電源ボタンを押して起動する
詳細は各モデルの取扱説明書をご確認ください。
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